オリンパスPENFTのよくある故障
オリンパス PEN FTは、1966年に発売された高性能なハーフサイズ一眼レフカメラで、多くのファンに支持されています。しかし、長期間の使用や経年劣化により、いくつかの故障症状が発生することがあります。以下に代表的な故障症状を挙げます。
1. オリンパスPENFTのシャッターの故障
オリンパスPENFTのシャッターが正常に動作しない場合があります。具体的な症状としては:
- シャッターが切れない、または遅延する。
- シャッタースピードが不正確になる。
- シャッター幕が劣化して穴が開く。
2. オリンパスPENFTの露出計の不具合
PEN FTの露出計はCdSセンサーを使用していますが、経年劣化や電池切れにより次のような問題が発生します:
- 露出計が反応しない。
- 露出計が不正確な値を示す。
- 露出計の針が動かない。
3. オリンパスPENFTのミラーの故障
オリンパスPENFTのミラーが正常に動作しない場合があります。具体的な症状としては:
- ミラーが上がりっぱなしになる。
- ミラーが下がらない、または遅れて下がる。
4. オリンパスPENFTの絞り連動機構の不具合
オリンパスPENFTのレンズの絞りがカメラの絞り連動機構と正確に連動しない場合があります:
- 絞りが正しく動作しない。
- 絞り値が正確に反映されない。
5. オリンパスPENFTのフィルム巻き上げ機構の不具合
オリンパスPENFTのフィルム巻き上げがスムーズに行えない場合があります。これには以下のような問題が含まれます:
- フィルムが正しく巻き上げられない。
- 巻き上げレバーが硬い、または動かない。
6. オリンパスPENFTのレンズのカビ・曇り
オリンパスPENFTのレンズ内部にカビや曇りが発生することがあります。これにより、撮影した写真がぼやける原因となります:
- レンズ内部のカビ。
- レンズの曇り。
7. オリンパスPENFTのファインダーの曇りやゴミ
ファインダーにゴミや曇りが発生し、被写体を確認しづらくなることがあります:
- ファインダー内のゴミや埃。
- ファインダーの曇りによる視界不良。
8. オリンパスPENFTのフィルムカウンターの不具合
フィルムカウンターが正確に動作しないことがあります:
- フィルムカウンターがリセットされない。
- フィルムカウンターが正確な枚数を示さない。
まとめ
オリンパス PEN FTは、その高品質な構造と独特のデザインから多くの人に愛されていますが、長年の使用により様々な故障症状が発生することがあります。これらの問題を予防・解消するためには、定期的なメンテナンスや専門家による修理が重要です。
オリンパスPENFTの修理内容について
シャッターの修理・調整
- シャッター機構の分解・清掃
- シャッター幕の調整または交換
- シャッタースピードの調整
露出計の修理・交換
- CdSセンサーのチェックおよび交換
- 電気接点の清掃および修理
- 露出計のキャリブレーション
- 電池接点の清掃および電池交換
ミラーの修理・調整
- ミラー機構の分解・清掃
- ミラーの調整または交換
- ミラーアップ機構の点検と修理
絞り連動機構の修理
- 絞り連動機構の点検と調整
- 絞り機構の清掃および潤滑
フィルム巻き上げ機構の修理
- 巻き上げレバーの分解・清掃
- 歯車やスプリングの交換
- フィルム巻き上げ機構の再調整
レンズの清掃・修理
- レンズの分解・カビ取り
- レンズ表面の清掃
- 必要に応じてレンズユニットの交換
ファインダーの清掃・修理
- ファインダー内部のゴミや曇りの除去
- ファインダーの分解・清掃
- 必要に応じてファインダー部品の交換
フィルムカウンターの修理
- フィルムカウンターの分解・清掃
- カウンターメカニズムの再調整
カメラ内部の点検・修理
- 内部機構全体の点検
- 摩耗部品の交換
- 機構全体の再調整
カメラ本体の外観メンテナンス
- 外装のクリーニング
- 傷や凹みの修正
- グリップ部分の補修や交換
動作確認
- フィルム装填テスト
- 各操作部の動作確認
オリンパスPENFTの修理代の相場は?修理当社は安い?
オリンパスPEN Fはハーフサイズの一眼レフです。
ニコンFEやオリンパスOM1など機械式一眼レフフィルムカメラを、すべて点検して修理する「総合修理」した場合の相場価格です。各社ほとんどが税抜表示でしたので、税込み価格で統一しています。
一眼レフ : 総合修理
平均相場価格(税込み)
18,529円
A社:19,800円~ | G社:19,800円~ | M社:14,300円~ |
B社:19,800円~ | H社:非公開 | N社:19,800円~ |
C社:19,800円~ | I社:17,600円~ | O社:16,500円~ |
D社:24,200円~ | J社:22,000円~ | P社:19,800円~ |
E社: 5,500円~ | K社:25,300円~ | |
F社:15,180円~ | L社:非公開 |
当社かもめカメラは、一眼レフの全体修理をお受けしております。料金個々の状況により、上記よりも安くなる場合もあれば、そうでないケースもあります。誠実なお見積りを心がけておりますので一度お問い合わせください。
当社の修理が、おすすめできる理由は「かもめカメラ5つのお約束」をご覧ください!きっとご満足いただける修理をご提供できます。
フィルムカメラ修理の値段はなぜバラバラ?
フィルムカメラの修理はメーカーや国が作った資格のない仕事です。唯一信頼できるのが、今は70歳か80歳くらいになったメーカーの研修を受けたエンジニアの方たちの経験と知識です。かもめカメラはニコン、オリンパス、ペンタックス、キャノンなどのメーカー研修を受けた技術者から直接指導を受けて、検査機を使って修理調整しています。
資格がなくても修理ができる業界なので、趣味で修理をしている方や、最近では転売をしている方が作ったカメラ修理士という独自の名称で修理を受け付けている方もいます。
それで残念ながら価格や技術がバラバラで一律した基準がなかなかない比較しにくい現状があります。
オリンパスPEN FTのオーバーホール料金
オーバーホールの定義は、部品全てを分解して修理するというものかもしません。でもカメラの場合は、分解してはいけない場所もあります。ミリ単位で調整がしてあり、触るとかえっておかしくなってしまう部品箇所があるんです。
それで、各修理屋さんでオーバーホールの意味合いが違うと思います。
かもめカメラではオーバーホールを総合修理という言い方にしています。全体の検査を行い、機能を損なわない箇所まで分解し、清掃・注油・設定調整を行います。
古いフィルムカメラをどこまで修理するか?
フィルムカメラ修理は手を抜こうと思うとたくさん妥協できるところがある修理業種です。でも手を抜いていくと、露出が暗くなってしまったり明るすぎてしまったり、使い心地が枠瑠なったり、しばらくすると調子が悪くなったりしてしまいます。例えば以下のような残念なことがよく起きます。
よくあるフィルムカメラ修理の残念な事例
手を抜いてしまう修理だと、一応動くけどなんだかおかしい・・・ということがよくあります。例えば・・・
- モルトの劣化が見逃され、撮影状況によっては感光光線漏れする
- 1枚1枚のコマ間が大きくずれている
- 速度が不正確で高速になればなるほど遅くなり、全体が開かないこともある
- 露出計の表示が不正確で、その表示に合わせて設定をすると暗すぎ明るすぎな写真になる
- 配線が繋がっているがギリギリ首の皮一枚の状態でしばらくすると電気系が動かなくなる
- 各操作部品の掃除がされておらず、操作感が気持ち悪い
修理に出して帰ってきたカメラを触っても比較するものがないので、フィルムカメラ初心者の方はこのようなおかしさがわからないことが多いです。『なんだかおかしい・・』とわかってきたころには保証期間が終わってしまい諦めてしまうこともよく聞く話です。
かもめカメラの5つのお約束
フィルムカメラ修理は業界の資格や規定などがないので、明確な決まりごとのないサービスです。修理屋さんによって修理の質や出来上がる写真に大きな違いがでるので、料金の安さだけで比較することはおすすめできません。安心して修理をご依頼いただくために、かもめカメラでは「5つのお約束」を独自に設定しております。
当社かもめカメラの修理料金は相場よりも1,000円ほど高いことがあるかもしれませんが、コスパを考えると絶対にお安いとおすすめできます!
① 6か月保証いたします
日本には四季があり、同じ場所でも温度や湿度が大きく変化します。それで古いフィルムカメラは、冬場はきちんと動いていたのに、夏になったら動かなくなるということがよくあります。かもめカメラでは長期の使用に耐えられることを念頭において修理しています。それで修理終了時期から、季節が変わるであろう半年間を無料保証期間としています。修理が終わったカメラを、半年間たっぷり使って調子を試してください。
② 専用検査機を使って調整します
きれいな写真、自分の思い通りの写真を撮るには、カメラの「シャッター速度・露出計の動作・絞りの動作」この3つがしっかり連動する必要があります。
この3つが正常に動いているかは、人間の眼では確認できないことがほとんどです。専用の試験機で、数値で表示させないととわかりません。この試験機が7桁近くする高価なもので、現在日本で製造しているメーカーもほとんどありません(もうないといってもいい状況です)。
かもめカメラではすべての修理を試験機にかけて調整しています。
③ 検査修理票をお付けします
かもめカメラでは修理をしながら、試験機で行った検査の結果数値とその他目視で行う動作確認を修理票にまとめながら修理を行っています。
そのカメラのシャッター速度や、オートで撮った時の露出計の状態などを数値で表示したものです。
この修理票をお付けしてお返しします。通常では修理屋さんでは絶対にお客様にお見せしないものですが、お客様に安心してお使いいただくために、かもめカメラでは修理票の実物コピーをお付けします。
④ 見て見ぬふりはしません
古いフィルムカメラの修理をしていると言い方がわるいですが、このまま修理しないでお返ししても「きっとお客様は気づかない箇所」がたくさんでてきます。少なくとも保証期間内は影響がでないだろうと思われる箇所もあります。
かもめカメラではこうした箇所も、見過ごさずしっかりと整備いたします、これは性分です。きちんと整備し、修理票に記録してお返しします。
またそれに伴い追加の部品交換などの必要が出た場合もお客様にご相談して対応いたします。
⑤ 全体をクリーニングしてお返しします
かもめカメラは動作・機能を回復させるところまでで完成とは考えておりません。数十年たったカメラを気持ちよく利用していただくために、外装もできる限りのクリーニングをしてお返しします。かなりきれいになります!お楽しみに!!もちろん最後に除菌も行って送付いたします。
追加料金になりますが、ご希望によってお好きなカラーで張り替えることもできますのでご相談ください。
かもめカメラのフィルムカメラ修理の料金一覧
当社かもめカメラは、全体修理をお受けしております。以前は以下に具体的な金額を入れておりましたが、料金個々の状況により、上記よりも安くなる場合もあれば、そうでないケースもあります。それでここに価格は個々にお見積りさせていただくこととしました。誠実なお見積りを心がけておりますので一度お問い合わせください。
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