MAMIYA-SEKOR C 80mm f/1.9 レンズカビ取りの必要性
MAMIYA-SEKOR C 80mm f/1.9は、中判カメラの世界で非常に人気のあるレンズで、その明るい開放値と美しいボケが特徴です。しかし、古いレンズであるため、カビが発生しやすい点が心配されます。特に日本の湿度の高い環境では、レンズ内部にカビが繁殖しやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
レンズにカビが生えると、画質の低下や撮影時のハレーションなどが発生することがあり、これを放置しておくと撮影品質に大きく影響します。さらに、カビが進行するとレンズ表面に深い痕を残すことがあり、完全に除去できなくなる可能性もあります。そのため、早めのカビ取り清掃が重要です。
全てのレンズを取り除いて素通しになった状態
MAMIYA-SEKOR C 80mm f/1.9に見られるカビの問題点と影響
MAMIYA-SEKOR C 80mm f/1.9に限らず、レンズにカビが発生すると撮影にさまざまな悪影響が出ます。
レンズの内部にカビが発生する
レンズ内のカビは、主に湿気が原因で発生します。特に、レンズの構造が複雑なMAMIYA-SEKOR C 80mm f/1.9のようなレンズでは、カビがフィルターやガラス要素の間にまで繁殖することがあり、見た目にわかりにくい場合もあります。この状態で使い続けると、撮影した画像に曇りやにじみが発生し、クリアな写真が撮れなくなってしまいます。
撮影に影響を与える
カビによって光の通り道が妨げられると、ハレーションやコントラストの低下といった問題が起きやすくなります。また、レンズの透明度が落ちることで、写真全体がぼやけてしまうこともあります。特に逆光での撮影では、その影響が顕著に現れ、意図しない光の反射やフレアが目立つようになります。
レンズの価値が低下する
MAMIYA-SEKOR C 80mm f/1.9は非常に価値のあるレンズですが、カビが発生するとその市場価値は大きく下がります。特にコレクターや中古市場では、カビが原因で買取価格が大幅に低下することが多く、リセールバリューを損なう原因となります。そのため、カビが発生した際は、早めに清掃を行い、レンズの状態を維持することが推奨されます。
MAMIYA-SEKOR C 80mm f/1.9のカビ取り・清掃はできるのか?
MAMIYA-SEKOR C 80mm f/1.9のレンズにカビが発生した場合、どのように対処すべきか悩む方も多いかと思います。ここでは、修理屋に依頼する場合と自力での清掃のリスクについて解説します。
修理屋による清掃が必要なケース
MAMIYA-SEKOR C 80mm f/1.9のような高価なレンズは、内部構造が複雑であり、カビが内部にまで侵入しているケースがほとんどです。この場合、分解してカビを完全に取り除く必要がありますが、精密な分解作業が求められ、専門知識がないまま分解することはリスクが高いです。信頼できる修理屋に依頼することで、確実にカビを除去し、レンズ本来の性能を取り戻すことが可能です。
自力での清掃リスク
一部のユーザーは、カビ取りを自分で行おうとするかもしれませんが、これには大きなリスクがあります。特に、分解を伴わない簡易的な清掃では、表面的にしかカビを除去できないことが多く、内部に根付いたカビを完全に取り除くことは困難です。また、誤った清掃方法や薬剤の使用で、レンズのコーティングを傷つけてしまう可能性もあります。これは、レンズの性能低下や不可逆的なダメージにつながりますので、プロの手に任せるのが安全です。
カビの進行度による修理可否の判断
カビの進行度が軽度であれば、清掃後にレンズは元の透明度を取り戻すことができます。しかし、重度のカビが進行してしまった場合、カビがガラスに深い痕を残してしまうこともあります。この場合、カビそのものは除去できても、レンズの透明度や撮影品質が完全には回復しないことがあります。したがって、カビが発生したら早めに修理屋に診断を依頼することが大切です。
MAMIYA-SEKOR C 80mm f/1.9 カビ取り・清掃料金の相場
レンズのカビ取りや清掃には、一般的に以下のような料金が発生します。料金は、カビの進行状況や修理屋によって異なりますが、おおよその相場を知っておくことで安心して依頼できるでしょう。
カビ取りにかかる料金の相場
一般的なカビ取り作業は、10,000円から30,000円程度が相場となります。これは、レンズの内部まで分解し、専用のカビ取り液を使って清掃するため、時間と技術が必要になるためです。
複数の修理屋による料金比較
複数の修理屋に見積もりを依頼し、料金やサービス内容を比較することが重要です。例えば、ある修理屋では15,000円で対応してくれるところもあれば、細かな清掃や動作確認を含めたオーバーホールとして30,000円以上かかることもあります。
追加費用の可能性
清掃以外に、カビの影響でレンズや他の部品にダメージが発生している場合は、部品交換が必要になることがあります。羽根の動きが悪い。フォーカスリングの動きが悪いなどの場合は、さらに5,000円程度の追加費用が発生することが多いです。
MAMIYA-SEKOR C 80mm f/1.9 レンズの実際のカビ取りビフォーアフター
実際にMAMIYA-SEKOR C 80mm f/1.9のカビ取りを行ったビフォーアフターの結果を紹介します。以下のように、カビ取り前後の違いは一目瞭然です。
カビ取り前の状態
カビと恐らくコバ塗料が劣化し、レンズ表面が黒いすすがたくさんついていました。また以前開けた形跡があり、趣味でクリーニングしたような拭き残しの跡が模様のようになっているようにも見えました。
修理屋による清掃後の状態
どうなるかと思いましたが、とてもきれいになりよかったです。このレンズはコーティング面がムラが出やすい材質でただ拭き掃除をするとかえって汚く見えてしまいます。特殊な溶剤を使ってできる限りきれいに致しました。ご旅行に持っていきたいとのことで急ぎ目で対応させていただきました。よいお写真が撮れればうれしいです。できればベストショット送ってくださったらうれしいなぁと思っています。
カメラレンズ内のカビ取り除去修理の料金一覧
当社かもめカメラは、全体修理をお受けしております。以前は以下に具体的な金額を入れておりましたが、料金個々の状況により、上記よりも安くなる場合もあれば、そうでないケースもあります。それでここに価格は個々にお見積りさせていただくこととしました。誠実なお見積りを心がけておりますので一度お問い合わせください。
レンズの一般クリーニング | お見積りください |
シャッター羽根分解整備 | +2,500円~ |
絞り羽根分解整備 | +2,500円~ |
ヘリコイド分解グリス交換整備 | +4,000円~ |
大切なカメラを安心して預けていただくために何ができるのか?
かもめカメラは考えました。「そうだお見せすればいいんだぁ!」
簡単なことに気づきました。修理の過程をよかったら写真や動画で公開します。大切にしっかりとメンテスされているあなたのカメラやレンズを、我が子の治療を見守る親の気持ちでご覧ください。
作業効率と正確な修理が第一なので要所要所でお見せするぐらいですが、安心してお任せしていただきたくてこんなサービスを始めてみます。もちろん「公開しないで!」という方はおっしゃってくださいね。非公開します^^!
せっかくご依頼いただいたカメラやレンズ
しっかりメンテナンスします。作業の様子を公開して安心してくださったらうれしいです!
※ズーム・オートフォーカスレンズのメンテナンスはお預かりしておりません。