G.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4 カビとり分解整備、修理清掃はできる?料金は?

目次

G.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4に見られるカビの問題点と影響

G.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4のようなクラシックレンズは、年月が経つにつれて内部にカビが発生しやすくなります。これは、特に日本の湿度の高い環境で保管されることが多いためです。以下は、よく見られるカビの問題点です。

レンズの内部にカビが発生する

レンズ表面ではなく内部にカビが広がってしまうと、清掃が困難になり、特に撮影結果に悪影響を及ぼします。このため、定期的にレンズの状態を確認し、カビが見つかった場合は早急に対策を取ることが重要です。

撮影に影響を与える

カビの発生により、写真が曇って見えることや、細部がぼやける、コントラストが低下するなどの症状が出ることがあります。この状態では、どんなに優れたレンズであっても、その性能を最大限に活かすことができなくなります。

レンズの価値が低下する

カビを放置したままにすると、レンズ自体の価値が下がってしまう可能性があります。特にクラシックレンズはコレクターズアイテムとしても評価されるため、適切なメンテナンスを怠ると大きな損失につながることもあります。

G.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4のカビ取り・清掃はできるのか?

G.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4のレンズにカビが発生した場合、基本的に自力での清掃はおすすめできません。特にレンズ内部のカビは、分解が必要になるため、専門の修理屋に依頼するのが最も安全な方法です。

修理屋による清掃が必要なケース

レンズの外側に付着した軽い汚れやホコリであれば、専用のクリーニングキットで対応できますが、内部にカビが発生した場合、修理屋に依頼することがベストです。修理屋は、レンズを分解して内部までしっかりと清掃する技術を持っているため、レンズを傷めることなく清掃が可能です。

自力での清掃リスク

カビ取りを自分で試みることは、レンズの破損やコーティングの剥がれといったリスクを伴います。特に、G.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4のような繊細なレンズでは、適切な工具や技術がない場合、分解時に重大なダメージを与えてしまう可能性が高いです。そのため、修理屋に任せることが安心です。

カビの進行度による修理可否の判断

G.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4はレンズを分解できさえすれば、フル分解して清掃することができます。ただzuikoレンズは前玉ユニットがかなり硬く接着してあり分解できないことがあります。しかし、いくつか方法がありほぼ開けられないことはないようになってきました。

G.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4 カビ取り・清掃料金の相場

レンズのカビ取りや清掃には、一般的に以下のような料金が発生します。料金は、カビの進行状況や修理屋によって異なりますが、おおよその相場を知っておくことで安心して依頼できるでしょう。

カビ取りにかかる料金の相場

一般的なカビ取り作業は、10,000円から30,000円程度が相場となります。これは、レンズの内部まで分解し、専用のカビ取り液を使って清掃するため、時間と技術が必要になるためです。

複数の修理屋による料金比較

複数の修理屋に見積もりを依頼し、料金やサービス内容を比較することが重要です。例えば、ある修理屋では15,000円で対応してくれるところもあれば、細かな清掃や動作確認を含めたオーバーホールとして30,000円以上かかることもあります。

追加費用の可能性

清掃以外に、カビの影響でレンズや他の部品にダメージが発生している場合は、部品交換が必要になることがあります。羽根の動きが悪い。フォーカスリングの動きが悪いなどの場合は、さらに1,000円から5,000円程度の追加費用が発生することが多いです。

G.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4 修理内容

実際にG.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4の修理を行った写真を掲載します。特にこのレンズは特殊な構造で、絞り羽根のメンテナンスは簡単にはできません。ご注意ください。

絞り羽根の油分油除去

今回のG.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4は光学的にはとてもきれいなものでしたが、絞り羽根に油汚れが入り動作が遅くなっていました。PEN FTやFはレンズの羽根動作が重いとシャッタがミラーアップしてしまうことがあり、オーナー様にご確認の上絞り羽根の分解清掃をいたしました。

羽根と羽根の間に油が染み出ているのがわかりますでしょうか?この程度だと動作はするのですが、動きが悪くなっていて将来的にはシャッターがミラーアップしてしまうパターンです。

G.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4の絞り羽根修理の難しさ

写条は下の写真の真鍮ネジを外すとユニットごと取れて、絞り羽根を分解清掃できることが多いのですが、このG.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4はそうはいきませんでした。直進キーを抜いて全分解後ろからしなければアタックできません。

この状態までして初めて絞り羽根を掃除できます。

きれいに見える部品も油汚れが混じっているのがわかります。こういったものが経年で隙間から入り込み絞り羽根が汚れてしまいます。

掃除して組みなおします。羽根の動きが以下になっていると問題ありません。これより遅いと羽根を分解整備する必要があります。

G.Zuiko Auto-S 40mm f/1.4のヘリコイドグリス交換

絞り羽根とレンズの分解清掃がオーダーでしたが、その際にヘリコイドグリスも交換することになりました。一回以下のようにグリスをきれいにします。

もう一方のヘリコイドもきれいにします。

新しいグリスを入れ替え、レンズも全て分解しきれいになりました。本体に装着し、無限がしっかり出ているか確認して終了です。

カメラレンズ内のカビ取り除去修理の料金一覧

当社かもめカメラは、全体修理をお受けしております。以前は以下に具体的な金額を入れておりましたが、料金個々の状況により、上記よりも安くなる場合もあれば、そうでないケースもあります。それでここに価格は個々にお見積りさせていただくこととしました。誠実なお見積りを心がけておりますので一度お問い合わせください。

レンズの一般クリーニングお見積りください
シャッター羽根分解整備+2,500円~
絞り羽根分解整備+2,500円~
ヘリコイド分解グリス交換整備+4,000円~
Xで修理実況始めましたー

大切なカメラを安心して預けていただくために何ができるのか?

かもめカメラは考えました。「そうだお見せすればいいんだぁ!」

簡単なことに気づきました。修理の過程をよかったら写真や動画で公開します。大切にしっかりとメンテスされているあなたのカメラやレンズを、我が子の治療を見守る親の気持ちでご覧ください。

作業効率と正確な修理が第一なので要所要所でお見せするぐらいですが、安心してお任せしていただきたくてこんなサービスを始めてみます。もちろん「公開しないで!」という方はおっしゃってくださいね。非公開します^^!

かもめカメラ

せっかくご依頼いただいたカメラやレンズ
しっかりメンテナンスします。作業の様子を公開して安心してくださったらうれしいです!

※ズーム・オートフォーカスレンズのメンテナンスはお預かりしておりません。

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