【CNJがんナビゲーター解説】がん検診を受けない人が増える今、「行かない」選択をしたときの備え方

近年、日本ではがん検診の受診率が低下しているという報告が相次いでいます。厚生労働省の調査によれば、日本のがん検診受診率は先進国の中でも低い水準で、乳がん検診・大腸がん検診ではいずれも50%を下回ります。中には30%台にとどまる項目もあり、国際的に見ても課題が大きい状況です。

私自身、父ががんを患ったことをきっかけに、がんについて正しく理解し、治療や検診の選択を自分の意志でできるようになるためにCNJがんナビゲーターの資格を取得しました。専門家として日々相談を受けているわけではありませんが、学んだ知識をもとに、現状や選択肢をできるだけわかりやすくお伝えしたいと考えています。

目次

がん検診を受けない人が増えてきた背景

コロナ禍による受診控えの定着

2020年、新型コロナウイルスの流行により、多くの人が医療機関への受診を控えるようになりました。感染予防のために始まった行動でしたが、その後も「受けない生活」が習慣化してしまい、検診再開のタイミングを逃す人が増えています。

厚生労働省:2020年度のがん検診受診者数は、2017‑2019年平均に比べて1~3割減少

多忙なライフスタイル

現代は仕事・家事・育児の負担が大きく、自由に使える時間が限られています。がん検診は平日に半日以上を費やすことも多く、「忙しいからまた今度」と先延ばしになるケースが目立ちます。特に自営業やシフト制の方は、日程調整が難しいという声が多くあります。

厚生労働省の統計では、がん検診の全国受診率は30〜40%台と低く、欧米に比べて明らかに低水準に

精神的負担と検診への不安

「痛そう」「恥ずかしい」「結果が怖い」という心理的なハードルは根強く、特に初めての検診や、過去に嫌な経験をした検査では強く感じられます。婦人科系や内視鏡検査など、身体的・精神的負担が大きい検査は敬遠されやすい傾向があります。

日本医師会HPでも受診控えを啓蒙

医療機関への抵抗感

病院の雰囲気や長時間の待ち時間が苦手な方も少なくありません。特に高齢者や交通の便が悪い地域に住む方は、移動の負担そのものが受診率低下の原因になります。

厚生労働省:地域による受診率差、アクセスや雰囲気による受診環境も影響?

行きたくない時の代替案についてはこちらの記事でも詳しく説明しています。

がん検診に「行かない」選択がもたらすリスク

厚生労働省や国立がん研究センターでも、定期的ながん検診の重要性が繰り返し発信されています。
がんは早期発見であれば高い治療効果が期待できますが、検診に行かない選択はこのチャンスを失うリスクを伴います。ここでは、その主なリスクを3つの視点から解説します。

早期発見の機会を失う

がんは、早期発見であれば治療の選択肢が広がり、手術や薬の負担も軽く、治癒率も大幅に高まります。国立がん研究センターの統計でも、同じがん種でもステージIとステージIVでは5年生存率に大きな差があることが示されています。

検診に「行かない」という選択は、その早期発見のチャンスを自ら手放すことを意味します。健康な今だからこそ、未来の自分や家族の安心のために検査を受けることが重要です。

無症状のまま進行する可能性

多くのがんは、初期段階ではまったく症状が現れません。自覚症状が出たときには、すでに進行している場合が多く、その場合は手術や抗がん剤、放射線治療など大掛かりな治療が必要になります。

進行がんでは身体への負担だけでなく、治療期間の長期化や経済的な負担も増え、生活の質(QOL)にも大きく影響します。厚生労働省のがん検診ガイドラインでも、「症状が出る前に見つけること」が重要と明記されています。

「何も症状がないから大丈夫」という自己判断は、進行を見逃すリスクを高めるため、定期的な検査での確認が欠かせません。

被曝リスクを避けるだけでは不十分

確かに、CT検査や一部のX線検査にはごくわずかながら被曝のリスクがあります。しかし、日本の放射線医学総合研究所などの報告によれば、検診で受ける線量は健康被害の可能性が極めて低いレベルです。

それにもかかわらず、被曝を理由にすべてのがん検診を避けてしまうのは、かえって早期発見のチャンスを失うことにつながります。

重要なのは「受けないこと」ではなく、「安全性の高い検査方法を選ぶこと」です。例えば、N-NOSEのような尿検査は被曝ゼロで痛みもなく、日常生活への負担も最小限。こうした方法を取り入れれば、安心と早期発見の両立が可能になります。

経済的負担の増加

がんが進行してからの治療は、医療費が高額になりやすいのが現実です。厚生労働省の医療統計によると、がんの平均治療費は初期段階で数十万円程度ですが、進行期では100万円を超えるケースも少なくありません。

さらに、治療のために仕事を休まざるを得ず、収入が減ることも大きな負担となります。

早期発見であれば、治療期間や費用を抑えられ、経済的なダメージを最小限にできます。定期的な検診は「健康保険」だけでなく「生活の保険」にもなるのです。

「行かない」選択をするなら代わりにやるべきこと

自宅で受けられる検査の活用

近年は自宅で採取した検体を送付するだけで、結果がわかる検査サービスが増えています。採血、唾液、尿など、方法もさまざまで、移動や待ち時間が不要なのが最大の利点です。

  • 好きな時間に採取できる
  • 他人の目を気にせずに受けられる
  • 病院特有の緊張感がない

N-NOSEが選ばれる理由

私が特に推奨しているのがN-NOSEです。

  • 尿を採取して送るだけ
  • 被曝なし・採血なし
  • 1回の検査で全身23種のがんリスクを判定
  • 痛みや恥ずかしさがないため続けやすい
  • 学会発表や論文による信頼性がある

利用時の注意点

  • リスクが高ければ、病院で二次検査を受ける事を推奨
  • 年1回など、定期的に受けることで早期発見の可能性が高まる

実際に私がN-NOSEを定期利用している様子は体験記事で公開しています。

まとめ

がん検診を受けない人が増えている背景には、コロナ禍での生活習慣の変化、多忙な日常、精神的な負担、医療機関への抵抗感など、さまざまな理由があります。
しかし、行かない=何もしないでは、健康を守る機会を失ってしまいます。

被曝や痛みの心配がなく、自宅で簡単に受けられるN-NOSEのような検査は、行かない選択をした人にとって有効な代替手段です。自分の生活に合った方法で、健康を守る一歩を踏み出しましょう。

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