CANON DEMI(キャノン デミ)のよくある故障、修理はできるか?修理代の相場は?

キャノン デミは、1963年に発売されたコンパクトなハーフサイズカメラで、多くのカメラファンに愛されています。

目次

キャノン デミのよくある故障

コンパクトで携帯性に優れる一方、長年の使用や経年劣化によって、いくつかの故障が発生しやすくなる傾向があります。以下に代表的な故障症状を紹介します。

1. キャノン デミのシャッターの故障

キャノン デミはシャッターが正常に動作しない場合があります。具体的な症状としては

  • シャッター羽根が汚れて固着している
  • レンズシャッター内の部品が油切れして動作がうまくいかない
  • スローガバナーが油切れして動作が悪い

これらがほとんどのケースです。上記の写真まで分解し各所を点検すると原因を大抵理解することができます。

2. キャノン デミの絞り連動機構の不具合

めったにありませんが、レンズの絞りがカメラの絞り連動機構と正確に連動しない場合があります。これは主に前修理者の組み込み間違いが多いです。キャノンデミは比較的シンプルな作りですが、組込みが少しわかりにくいところがあり、趣味で中を分解した方によく見かけられる状態です。

3. キャノン デミのフィルム巻き上げ機構の不具合

キャノン デミのフィルム巻き上げがスムーズに行えない場合があります。これには以下のような問題が含まれます:

  • 巻上げレバーを巻き上げたあと、戻りの動きが遅い
  • 巻上げレバーが止まってしまい動作しない

これらは、巻上下部品に注油をすべきかすべきでないかなどの正しい判断がされてない場合動作が悪くなることがあります。また、レンズシャッターが固着しているときは、シャッターサイクルが途中で止まって巻上げレバーも動かなくなることがあります。

4. キャノン デミのレンズのカビ・曇り

レンズ内部にカビや曇りが発生することがあります。これにより、撮影した写真がぼやける原因となります。デミは全て分解しお掃除することができます。しかし、曇りやカビ跡などは取れないこともあります。

5. ファインダーの曇りやゴミ

キャノン デミのファインダーにゴミや曇りが発生し、被写体を確認しづらくなることがあります。しかし、デミのファインダーはプリズムが複雑に組み込まれてできていて、清掃してもきれいになることが少ないです。あまりメンテナンスをしても変化が起きないことが多いです。

6. キャノン デミのフィルムカウンターの不具合

フィルムカウンターが正確に動作しないことがあります。フィルム室を開けるとカウントがリセットされるはずですが、リセットされないことがあります。これはストッパー部分の部品が歪んでしまい、ロック解除ができないことがおおいです。また固着による動作不良もあります。

7,露出計の動作不良

デミの露出計はセレンセンサーで動作しています。特殊な形状なので他からの代用が効かず、修理することもできません。それで動いているデミから移植するしかありません。

キャノン デミの修理内容について

シャッターの修理・調整

  • シャッター機構の分解・清掃
  • シャッター幕の調整または交換
  • シャッタースピードの調整

絞り連動機構の修理

  • 絞り連動機構の点検と調整
  • 絞り機構の清掃および潤滑

フィルム巻き上げ機構の修理

  • 巻き上げレバーの分解・清掃
  • 歯車やスプリングの交換
  • フィルム巻き上げ機構の再調整

レンズの清掃・修理

  • レンズの分解・カビ取り
  • レンズ表面の清掃
  • 必要に応じてレンズユニットの交換

ファインダーの清掃・修理

  • ファインダー内部のゴミや曇りの除去
  • ファインダーの分解・清掃
  • 必要に応じてファインダー部品の交換

フィルムカウンターの修理

  • フィルムカウンターの分解・清掃
  • カウンターメカニズムの再調整

カメラ内部の点検・修理

  • 内部機構全体の点検
  • 摩耗部品の交換
  • 機構全体の再調整

カメラ本体の外観メンテナンス

  • 外装のクリーニング
  • 傷や凹みの修正
  • グリップ部分の補修や交換

動作確認

  • フィルム装填テスト
  • 各操作部の動作確認

キャノン デミの修理代の相場は?修理当社は安い?

キャノン デミはコンパクトカメラのジャンルになります。

オリンパスPEN EEシリーズなどのコンパクトフィルムカメラの修理料金相場です。すべてを点検して修理する総合修理の場合の価格を平均化しています。各社ほとんどが税抜表示でしたので、税込み価格で統一しています。

スクロールできます
A社:14,080円~G社:17,600円~M社:9,900円~
B社:10,780円~H社:非公開N社:14,080円~
C社:19,800円~I社:11,000円~O社:11,000円~
D社:16,940円~J社:13,200円~P社:8,800円~
E社: 7,150円~K社:22,000円~
F社:9,900円~L社:非公開
2024年16社調査結果

上記の価格に部品代がかかる場合があります。経験上1,000円~5,000円ほどの追加料金が発生することが多いです。

かもめカメラ

当社かもめカメラは、一眼レフの全体修理をお受けしております。料金個々の状況により、上記よりも安くなる場合もあれば、そうでないケースもあります。誠実なお見積りを心がけておりますので一度お問い合わせください。

それでも当社の修理が、おすすめできる理由は「かもめカメラ5つのお約束」をご覧ください!きっとご満足いただける修理をご提供できます。

フィルムカメラ修理の値段はなぜバラバラ?

フィルムカメラの修理はメーカーや国が作った資格のない仕事です。唯一信頼できるのが、今は70歳か80歳くらいになったメーカーの研修を受けたエンジニアの方たちの経験と知識です。かもめカメラはニコン、オリンパス、ペンタックス、キャノンなどのメーカー研修を受けた技術者から直接指導を受けて、検査機を使って修理調整しています。

資格がなくても修理ができる業界なので、趣味で修理をしている方や、最近では転売をしている方が作ったカメラ修理士という独自の名称で修理を受け付けている方もいます。

それで残念ながら価格や技術がバラバラで一律した基準がなかなかない比較しにくい現状があります。

フィルムカメラ修理のオーバーホール料金

オーバーホールの定義は、部品全てを分解して修理するというものかもしません。でもカメラの場合は、分解してはいけない場所もあります。ミリ単位で調整がしてあり、触るとかえっておかしくなってしまう部品箇所があるんです。

それで、各修理屋さんでオーバーホールの意味合いが違うと思います。

かもめカメラではオーバーホールを総合修理という言い方にしています。全体の検査を行い、機能を損なわない箇所まで分解し、清掃・注油・設定調整を行います。

古いフィルムカメラをどこまで修理するか?

フィルムカメラ修理は手を抜こうと思うとたくさん妥協できるところがある修理業種です。でも手を抜いていくと、露出が暗くなってしまったり明るすぎてしまったり、使い心地が枠瑠なったり、しばらくすると調子が悪くなったりしてしまいます。例えば以下のような残念なことがよく起きます。

よくあるフィルムカメラ修理の残念な事例

手を抜いてしまう修理だと、一応動くけどなんだかおかしい・・・ということがよくあります。例えば・・・

  • モルトの劣化が見逃され、撮影状況によっては感光光線漏れする
  • 1枚1枚のコマ間が大きくずれている
  • 速度が不正確で高速になればなるほど遅くなり、全体が開かないこともある
  • 露出計の表示が不正確で、その表示に合わせて設定をすると暗すぎ明るすぎな写真になる
  • 配線が繋がっているがギリギリ首の皮一枚の状態でしばらくすると電気系が動かなくなる
  • 各操作部品の掃除がされておらず、操作感が気持ち悪い

修理に出して帰ってきたカメラを触っても比較するものがないので、フィルムカメラ初心者の方はこのようなおかしさがわからないことが多いです。『なんだかおかしい・・』とわかってきたころには保証期間が終わってしまい諦めてしまうこともよく聞く話です。

かもめカメラの5つのお約束

フィルムカメラ修理は業界の資格や規定などがないので、明確な決まりごとのないサービスです。修理屋さんによって修理の質や出来上がる写真に大きな違いがでるので、料金の安さだけで比較することはおすすめできません。安心して修理をご依頼いただくために、かもめカメラでは「5つのお約束」を独自に設定しております。

当社かもめカメラの修理料金は相場よりも1,000円ほど高いことがあるかもしれませんが、コスパを考えると絶対にお安いとおすすめできます!

① 6か月保証いたします

日本には四季があり、同じ場所でも温度や湿度が大きく変化します。それで古いフィルムカメラは、冬場はきちんと動いていたのに、夏になったら動かなくなるということがよくあります。かもめカメラでは長期の使用に耐えられることを念頭において修理しています。それで修理終了時期から、季節が変わるであろう半年間を無料保証期間としています。修理が終わったカメラを、半年間たっぷり使って調子を試してください。

② 専用検査機を使って調整します

きれいな写真、自分の思い通りの写真を撮るには、カメラの「シャッター速度・露出計の動作・絞りの動作」この3つがしっかり連動する必要があります。

この3つが正常に動いているかは、人間の眼では確認できないことがほとんどです。専用の試験機で、数値で表示させないととわかりません。この試験機が7桁近くする高価なもので、現在日本で製造しているメーカーもほとんどありません(もうないといってもいい状況です)。

かもめカメラではすべての修理を試験機にかけて調整しています。

③ 検査修理票をお付けします

かもめカメラでは修理をしながら、試験機で行った検査の結果数値とその他目視で行う動作確認を修理票にまとめながら修理を行っています。

そのカメラのシャッター速度や、オートで撮った時の露出計の状態などを数値で表示したものです。

この修理票をお付けしてお返しします。通常では修理屋さんでは絶対にお客様にお見せしないものですが、お客様に安心してお使いいただくために、かもめカメラでは修理票の実物コピーをお付けします。

④ 見て見ぬふりはしません

古いフィルムカメラの修理をしていると言い方がわるいですが、このまま修理しないでお返ししても「きっとお客様は気づかない箇所」がたくさんでてきます。少なくとも保証期間内は影響がでないだろうと思われる箇所もあります。

かもめカメラではこうした箇所も、見過ごさずしっかりと整備いたします、これは性分です。きちんと整備し、修理票に記録してお返しします。

またそれに伴い追加の部品交換などの必要が出た場合もお客様にご相談して対応いたします。

⑤ 全体をクリーニングしてお返しします

かもめカメラは動作・機能を回復させるところまでで完成とは考えておりません。数十年たったカメラを気持ちよく利用していただくために、外装もできる限りのクリーニングをしてお返しします。かなりきれいになります!お楽しみに!!もちろん最後に除菌も行って送付いたします。

追加料金になりますが、ご希望によってお好きなカラーで張り替えることもできますのでご相談ください。

かもめカメラのフィルムカメラ修理の料金一覧

当社かもめカメラは、全体修理をお受けしております。以前は以下に具体的な金額を入れておりましたが、料金個々の状況により、上記よりも安くなる場合もあれば、そうでないケースもあります。それでここに価格は個々にお見積りさせていただくこととしました。誠実なお見積りを心がけておりますので一度お問い合わせください。

一眼レフお見積り下さい
レンジファインダー機お見積り下さい
コンパクト機お見積り下さい
モルト交換お見積り下さい
その他部分修理お見積り下さい
レザー張り替えお見積り下さい
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次